ISHIODORI TAKESHI ARCHITECTS

サザンクロスシステムズ宮崎本社 -外観-

東京・宮崎・福岡を拠点にソフトウェア開発を行う企業の宮崎本社屋。

本社屋を設計するにあたり、普遍的で永続的な価値を持つもので建築と空間をつくり、流行や奇抜さにとらわれず、空間の強度と普遍性を高めることを重視した。
強度を高めた空間が、企業や人の揺るぎない価値観や思考の創出の一助を担うのではないか考えていたからである。

数十年先でも損なわれない美しさや普遍性を備えた建築・空間をつくることが、企業の永続性に寄与することができれば本望である。

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敷地は宮崎空港から宮崎市街地へ向かう、ヤシの木が数Kmにわたって植えられている幹線道路沿いにある。
白と黒とベージュを基調としたシンプルな形態の外観と、建物周囲に植えられた亜熱帯系植物の組合せによって、おおらかで現代的な、宮崎の主要幹線道路のランドマークとなりうるような建築を目指した。

ポーチとエントランスホールは高さ7.2mの吹抜空間として、その高さをより強調するためにライティングはアッパーライトのみとし、同社の「さらに上昇していく」成長への意志の表出ともなればと考えた。

  • 所在地:宮崎県宮崎市
  • 構造規模:鉄筋コンクリート造3階建て
  • 敷地面積:977.10㎡(295.57坪)
  • 延床面積:918.19㎡(277.75坪)
  • 構造設計:AS建築
  • 構造監理:田中一級建築士事務所
  • 施工:(株)坂下組
  • 竣工:2023年5月
  • 撮影:studio marsh 沼口 紀男