東京・宮崎・福岡を拠点にソフトウェア開発を行う企業の宮崎本社屋。

本社屋を設計するにあたり、普遍的で永続的な価値を持つもので建築と空間をつくり、流行や奇抜さにとらわれず、空間の強度と普遍性を高めることを重視した。
強度を高めた空間が、企業や人の揺るぎない価値観や思考の創出の一助を担うのではないか考えていたからである。

数十年先でも損なわれない美しさや普遍性を備えた建築・空間をつくることが、企業の永続性に寄与することができれば本望である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2階は開発室と常務室。
開発室は文字通り最先端のシステムを開発する拠点であり、ここが先進的な場であることを空間として表現するべく、天井に細く鋭敏な線状のLED照明を並列させ、線状照明を強調するために天井は黒とした。

3階は開発室、役員会議室、社長室からなる。
3階には道路に面した奥行き3.6mのテラスを設けた。社員の憩いの場、息抜きの場となることであろう。
社長室と役員会議室はベージュとダークブラウンを基調とした構成として、重厚さと軽妙さが同居する空間を目指した。