ISHIODORI TAKESHI ARCHITECTS

Renovation A

ダイニングテーブル製作:LIVET + 日々-yori

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分譲マンションの一住戸のフルリノベーション。築15年程度のごく一般的な仕様で あった住戸を、スケルトン状態に解体し再構築していった 。

角住戸という利点を活かし、住戸の中心に「収納コア」を設け、コアを取り囲むよう にLDKや個室を配置することで 、採光や通風を得ながら限られた面積を効率的に消化 していった。

素材の選定にあたっては、クライアントが所有されていた名作椅子やアート作品 、そ して自ら撮影された素晴らしい写真の数々を飾るにふさわしく 、また家にいながらもまるで旅先の宿のラウンジに到着した瞬間のような 、そんな安堵感を得られるような空間となるよう素材を選定しディテールやライティングを熟考していった。

写真をはじめ音楽やアート、ファッション、ワイン等、数多くの分野に精通されているクライアントとの打合せは、毎回が刺激的でありながらも多少の緊張を強いられる ものでもあった。設計開始から工事完成まで、この規模のプロジェクトとしては短い期間ではあったが、とても濃密な時間を過ごさせていただいた 。

■ TECTURE MAG 2022年8月 掲載

  • 所在地:宮崎県宮崎市
  • 構造規模:鉄筋コンクリート造
  • 延床面積:103.92㎡(31.59坪)
  • 設計監理:株式会社 石躍健志建築設計事務所
  • 施工:think builder (株)
  • 竣工:2019年6月
  • 撮影:studio marsh 沼口 紀男