平安名の住宅

沖縄県うるま市の古くからの住宅地に建つ、補強コンクリートブロック造(CB造)の平屋建ての住宅。

元々この地に建っていたCB造住宅が老朽化や損傷が激しかったため、解体し新築することとなった。この住宅は古く傷んではいたものの、解体するには惜しいほど素晴らしい佇まいと雰囲気を備えていた。
この佇まいを踏襲し、新築でありながらも以前からそこに建っていたかのような、古い住宅地の風景にもなじむような計画とした。

クライアントはコンパクトでシンプルな暮らしを望まれていた。そこで平面は大きな木製引戸の玄関を中心に設け、玄関を中心とした左右対称のプランとした。

コンクリートブロック造は「ブロック1個のサイズ」というモデュールに基づいたシステマチックな構成であり、システマチックな構成であることがシンプルな空間や表現を生み出し、シンプルな暮らしを体現しうるのでは考えた。

  • 所在地:沖縄県うるま市
  • 構造規模:補強コンクリートブロック造 平屋建て
  • 敷地面積:228.95㎡(69.25坪)
  • 延床面積:80.94㎡(24.48坪)
  • 構造設計:田中一級建築士事務所
  • 施工:丸正組
  • 竣工:2019年9月