宮崎市に本社を構える、東京海上日動の保険代理店「ブルースター」の都城支社。
宮崎市の本社、日南支社に続き、都城支社の設計もご依頼をいただいた。

敷地は接道が東と西の二面道路で、東西に長い長方形の形状であった。

東のメイン道路に面したファサードは、敷地の南北の幅いっぱいに広がり、鉄筋コンクリートの柱と壁と開口部を規則性をもって計画し、同社の堅実で実直な社風を建築として表現した。

建物は敷地の東西方向の中心付近に配置し、東側を来客用駐車場、西側を社員用駐車場として東西の駐車場をつなげるトンネル状の車路を建物に設けた。

規則的なファサードの中にあって車路トンネルが規律性を崩すことで、この建築の個性が高められたと考えている。

壁式鉄筋コンクリート造であることから、インテリアはコンクリート打放しを主としながらも、室ごとに色や素材を少しづつ変化させ、打放し仕上に特有の無機質で均質な空間とならないように仕上げていった。

外観・インテリアともに、堅実さと柔和さが同居した社屋となった。