ISHIODORI TAKESHI ARCHITECTS

宮川

宮﨑市中心部の5階建て物販店舗であった建物を、ワンフロア毎にひとつの飲食店が入る飲食店ビルへコンバージョン(用途変更)したプロジェクト。
⁡その5階の飲食店である。

元来「京料理 宮川」という名で10年以上に渡って営まれていたが、このビルへの移転を機に名称から「京料理」をとることとなった。
それは京料理が「創作和食のひとつ」であるという、大将の考えからである。

創作和食という伝統的でボーダーレスな料理にふさわしく、また顧客も老若男女問わず幅広い年齢層であることを鑑みて設計を進めた。

ベージュの塗壁を基調としてサペリの無垢材や青緑のタイル、処々に銅板など和の要素を組み合わせて空間を構成。
宮川氏の生み出す創造的料理の受け皿となり、少しだけ他とは趣の違いを感じながらも、上質で普遍的な和の空間となったと考えている。

  • 所在地:宮崎県宮崎市
  • 構造規模:RC造5階建てビルの5階
  • 延床面積:89.35㎡(27.03坪)
  • 設計監理:石躍健志建築設計事務所
  • 施工:(株)弓削建設
  • 竣工:2021年7月
  • 撮影:studio marsh 沼口 紀男